レン君の生命力2

猫との暮らし
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レン君の回復力

レン君は病院から帰ってきてぼくは事前に用意していたゲージにレン君を入れました。

ぼくが自宅に居るときは1階のリビングで共に過ごして、ぼくが仕事に出かけるときはそのゲージで2階の部屋でお留守番をしてもらいました。

入院から自宅に戻り、目脂などのウイルスによる症状はほぼ治癒してはきていたのですが、耳から膿が出ているのが数日は続きました。

耳の中が気持ち悪いのか、しょっちゅう顔を振りそこらじゅうに耳からの膿を飛び散らせてはティッシュで拭いてあげることを繰り返していました。

仕事中に自宅に戻り、薬をあげて様子をみて夕刻はなるべく早く仕事を切り上げては自宅に帰っていました。

もう帰るのが楽しみというか、一刻もはやく帰宅したくてぼくの生活はそれまでと一変したのです。

今現在はぼくは奥様と暮らしていますが、当時は独りで、かなり荒れたような生活を送っていましたが、レン君と暮らし始めてからはあまり外に呑みには出かけなくなりました。

入院から自宅に戻り、そしてかなり回復してきたなと思われる頃にぼくはレン君と共に病院に行きました。ちょうど一週間ぐらいかな。

「よくここまで元気なりましたなー」

「もう大丈夫ですかねえ先生?」

「もうここまで元気になったら大丈夫。あとはたくさん食べて大きくなるだけです」

レン君は死線をまたぎ一時は難しい状態でしたが、レン君は自らの生命力でぼくと共に生活を送ってくれることになったのです。

可愛い可愛いレン君。

ぼくの生活は変わりました。

何もかもが変わりました。

「家族」レンという存在。

おおげさかも知れないけど、ぼくは自分に責任感や使命感というそれまで欠如していたものが心の中に萌芽していくのを実感しました。

自身がつらい時やくじけそうなとき。

ぼくはレン君が病院の小さな無菌の部屋でこっくりこっくりと座ることも出来ず病との戦いをしていたことを思い出します。

レン君はあきらめずに頑張った。

それをぼくはいつも思い出し自身の励みとしています。

またレン君の成長過程などをこのブログに書いてはいきたいと思います。

それではまた。

by たかにゃん