今日は5月10日。
先週の5/2からもう1週間が過ぎました。この1週間はぼくたち夫婦、家族にとってとても長い1週間と感じられました。
5/2の夕刻にぼくが帰宅すると玄関の上り框の辺りや廊下などに液体状の吐しゃ物が至る所にありました。
こんなたくさん誰やろ?
灯りをつけてリビングに入るとそこにも泡の浮かんだ吐しゃ物があります。
ちびさんらがお腹が減っているので先にそれぞれの餌皿にご飯を入れていきますが、いつもは飛び掛かってくる勢いのみゅうちゃんが、まったくといっていいほどご飯をたべません。
吐しゃ物の主はすぐに分かりました。
玄関先でみゅうちゃんの雄たけびのような悲痛な叫びが聞こえてきました。
みゅうちゃんは吐くときはいつも悲しい苦しいような声を出すのです。
透明の泡の浮いた吐しゃ物を二回吐きました。
そして二階にも乾きかけた吐しゃ物がありました。
これほどたくさんの吐しゃ物を見るのは初めてでした。
この写真は元気な頃のみゅうちゃんです。
ただその日はわりとよく動くし水も飲んでいたので病院には連れては行きませんでした。
その翌日は奥さんと午前中から出かける予定をしていました。
朝いつものように4時に起きてリビングにご飯をあげにいきますが、どうもみゅうちゃんがおかしい。
ごはんも食べないし水も飲まないしまったく動かない。
眼も力がなくぼくの声にも反応しない。
「病院つれていこか」
出掛けるのを少し遅らせて、みゅうちゃんを病院に連れて行くことにしました。
血液検査の結果は特に重大な異常は見当たらない、でも炎症を起こしている反応は数値に出ている。
経過観察にしましょうという事でその日は点滴をして帰りました。
みゅうちゃんは、多発性門脈シャントなのであまりお薬を飲ませることが出来ないのです。
結局、帰宅してもぐったりした様子は変わらず、みゅうが回復してくれることを祈りながら夫婦で少しの間自宅を留守にしました。
ぼくはこのみゅうちゃんの突然の異変に門脈シャントと判明してからずっと覚悟は出来ていたのにその覚悟はこのように恐ろしいものかと震えるほどでした。
もしかするとこのままみゅうは・・・・・。
そして5/5の金曜日。
ぼくたち夫婦はまたみゅうを病院に連れて行きました。
みゅうは何も言ってないのに。
みゅうは何も望んでないのに。
みゅうは一所懸命に自身の身体の回復を図っているのに。
みゅうを病院に連れて行くのはやはりぼくのエゴイズム。
自分が不安で心配で我慢が出来ないから。
病院でまた血液検査。結果は異状なし。
二日前の検査よりむしろ結果は良くなっていました。念のためにエコーも撮ることになり、みゅうちゃんはお腹の毛をかなり剃ることになりました。
可哀そうに。本当に可哀そうですまない気持ちでした。
点滴をして帰路につき自宅に帰るとみゅうちゃんはまた二階によちよちと上がり猫の専用のクッションの上で眠ります。
5/2の朝まではあんなに元気やったのに、なんでこんなことになるんやろ。
声をあげて突進してきてごはんを欲しがるみゅうちゃんやったのに、たった半日でまったく違うみゅうちゃんに変わってしまった。
これは本当なのかな?
何度もみゅうの様子を見に行っては力なく横たわるみゅうちゃんに訊ねました。
とにかく何かを口に入れさせて胃と腸を動かさなければだめだとドクターに言われているので、病院でもらった餌食用の大きなスポイトにペースト状のフードを詰め込んでみゅうの口に入れます。
なかなか飲み込めないようでそれほど量は入りませんでしたがそれでも5/5からちょっとずつですがみゅうちゃんに食べてもらいました。
みゅうに変化が顕れたのは日曜日のお昼ぐらいからでしょうか。
自分でごはんを少しですが口に入れれるようになったのです。
動きはまだまだ緩慢でしたが、リビングにも降りてくるようになったのです。
ゴールデンウィークが明けた5/8、いつもより早く起きてみんなのご飯の準備をします。
みゅうはみんなと一緒にリビングに降りてきてじっとぼくを見つめていました。
ぼくはみゅうちゃん専用に餌皿にナチュラルチョイスのペーストを入れました。
ほんとうにゆっくりですが、みゅうちゃんはぼくの入れたフードをすべて食べてくれたのです。
土曜日の晩、ぼくは二階に眠るみゅうちゃんに語りかけました。
ねえみゅうちゃん、みゅうちゃんが1歳の頃に門脈シャントって言われて途方に暮れたけど兄ちゃんはみゅうちゃんの世話をずっとしたいから健康でいれるようにお酒も減らすねって言ったやろ?
だからみゅうちゃんも頑張ろうねって約束したよね。
まだ早いよみゅうちゃん。せっかくにいちゃん肝臓も腸も健康になったのにもっと一緒に居ようやみゅうちゃん。
もっともっと楽しいことあるしいっぱい遊ぼうやみゅうちゃん。
みゅうちゃん、さみしいよ。
今日は5/10。みゅうちゃんは食欲も急激に回復してきて今夜はささみ、フィーラインナチュラル、そしてカリカリのご飯も食べれるようになりました。
すべてに感謝です。
家族みんながほっとしています。
みゅうちゃん、大好きだよ。
by たかお