今日も元気に待ってたね

猫との暮らし

今日は家族の中で、いちばんどんくさいまる子の話をしてみよう。

誰もみてないやろうけど、まる子の事は以前に書いてるのでまた詳しいこととか知りたかったら遡って見てあげてください。

先日、うちの家内より早く帰宅した時の事を書きます。

「ただいまー」と玄関を開けるとみんながお出迎え。

レンにみゅうにまる子にぶんちゃん。

「ちょっと待ってなあ。手洗ったらすぐごはんするからなあ」

全員、おなかを空かせてぼくに体当たりするように引っ付いてついてきます。

手を洗い、レン君、みゅうちゃん、そしてぶんちゃん、まる子の順にご飯をあげます。

みゅうちゃんだけ、ちょっと高級食です。あとのみんなはカリカリご飯。まる子にはロイヤルカナンのC/Dを少し混ぜて食べさします。

みんなにご飯をあげてから、お米を研いでそれからお弁当箱を洗います。ぼくが奥さんよりはやく帰ると大体こんな流れで家事?をしていきます。

「まる子、おまえ食べるの遅いなー」

まるは食べるの遅いというのもあるのですけど、皿に入ったのすべて食べつくさないと気が済まないから誰よりも長くお皿に顔を突っ込んで一所懸命です。

外で暮らしていた時期もあるのでその頃の名残みたいなものかなとも思ってたんやけど、どうやら違うみたいかなあて最近は思います。

一緒に外で暮らしていたぶんちゃんは、少しずつ食べて調整できるようになってるので、やっぱりまる子の食べ方は独特なのかな(笑)食い意地というより執念かな(笑)

そんなまる子。ご飯を食べてからも他の猫たちのご飯のお皿を一通り確認して回ります。

「足らんかねまる子?」

いっぺんに食べるから少し調整して給餌してるんですけどね。満足には程遠い感じかな。

これはみんな映ってるね。茶色ぶぅのぶんちゃんの向こうがまる子。

「さて、洗濯物いれにいこうか」

レン君に声をかけるとレンはいの一番に二階への階段を駆け上がっていきます。

そしてまる子とぶんちゃんは物欲しげにぼくの顔を見上げてます。

「まる子、ご飯はまたあとであげるから、洗濯一緒に入れにいこか?」

そう話しかけると、まる子はぼくの後を付いてきます。階段もあまり上手には上がれませんが、よちよち健気に頑張って上ります。

注)まる子は、片方の前足が悪くて、びっこを引いてるんです。日常生活には殆ど支障はありませんよ。

ベランダで衣類をかごに入れてると、レン君は猫草を食み、みゅうちゃんはざらざらの石の上で身体をこすり付けて遊んで、ぶんちゃんはレンの様子を見ている。

そしてまる子は、ベランダの柵の間から暗くなりかけた外をじーっと眺めています。

「まる、何が見えるの?」

じーっと外を眺めるまる子が部屋に入るのを待ちます。

まだ小さな赤ん坊の頃、どこから来たのかよちよち歩いてぼくの自宅の駐車場で出会ったまる子。
びっこを引いてお腹だけが異様に膨れていて、あーこりゃもうあまり長くは生きれないなって思った。
でも、ひどくお腹をすかせて擦れた声でぼくを見上げて啼くまる子にぼくはご飯を与えた。

「まる子、寒いからもう入ってんか」

こちらを見て、うんわかったとでもいうようにまる子は部屋の中に入ります。

こちらを振り返っては歩きまた歩いては振り返り。

「よく生きたねまる」

幼少の頃、どれだけ図太い性格なんだと、図々しいんやと、あつかましいんやと、無鉄砲なんやと、家内と笑いあっていたんやけど、家で共に暮らすようになった今のまる子は本当に臆病でびくびくビクビク。

きょとんとした眸でぼくを見てのっそりと歩いていくその後ろ姿。

「まる子、ママ帰ったらまたご飯あげるからなあ」

「にゃああ」と啼いて返事をして階段を下りていきます。

この子と暮らせて良かった。縁があって良かった。この子が幸せであればぼくも奥さんも幸せだ。

可愛いどんくさい間抜けなまる子。

今日はちょっとほんわかした帰宅した時のひと時を日記としました。

それでは、また。

by たかにゃん