真夏のみゅう君が啼いた
おはようございます。
本日からうちのスーパーアイドルみゅうちゃんのお話です。
レンが我が家に来てから二年目の夏です。
みゅうちゃん。ぼくが以前勤めていたお得意先の倉庫で出会いました。
倉庫の溝から出てきてはまた下水につながる穴に逃げての完全な野良猫赤ちゃんでした。
顔はおそろしくきちゃなくて体毛も何色かは分からないほどに変色していました。
「こりゃあかんな」
同僚と発見したときには、正直それが感想でした。
何が、「あかん」というと、ぼくはレン君との出会い以前に幼少から猫との暮らしもしていましたし
保護をした仔猫も何匹かは看取ったことはあるんです。ですから、生きれるかどうかの死線は凡そは見当がつくんです。
さて、みゅうちゃん。ぼくは最初はみゅうちゃんと暮らそうとは思いませんでした。なぜかって聞かれても困りますが、一緒に暮らせる猫ではないなと感じたから。
生後二ヶ月は経ってないぐらい、ひょっとしたら一ヶ月を少し過ぎてから親にはぐれたか、捨てられたかのどちらかぐらいの仔猫。
日本中のどこにでもいる野良の仔猫です。
そのきちゃない仔猫がぼくのスーパーアイドルになったのです(笑)
猫風邪でまた即入院
みゅうちゃんを発見して僅か2日後。みゅうちゃんは得意先の倉庫の中で、レン君が死にかけてた時のような症状が顕れました。
勝手に身体が動いたというか、あまり思考はなかったのかも、ぼくは手袋をしてみゅうちゃんが入りそうな箱を見つけてから顔面が膿だらけの目玉が見えない仔猫を箱に入れてまた自宅の近くのレン君が世話になった動物病院に連れて行きました。
あんた仕事はどないしたん?と聞かれそうですが、大丈夫なんです(笑)そのような自由がきく職場だったのです。
ちょうどお昼休みの時間で、インターホンを押して無理やりみゅうちゃんを預けて、いちど職場に戻りさっさと仕事を片付けて夜にまた病院に戻りました。もちろんレン君にはご飯をあげてからね。
「レン君よりまだましやけど、今回も入院ですね」
恐ろしいことに、また入院。ただ今回は二日後にはご飯を食べる意欲が出たために入院からわずか3日目にぼくの自宅に来れることになりました。
フロントラインから予防接種に血液検査に虫下しにすべて終えて我が家にきました。
いちばんきちゃない写真はなくてこれがまだ美しいかなと幼少のみゅうですね。
レン君とはまだ会えないよみゅうちゃんの巻
まず、ドクターから教えられたのは一ヶ月から二ヶ月は別室でレンとみゅうを飼育すること。ご飯は別々でもちろんトイレも別々にすること。薬とご飯は一週間ごとに病院から出したもの。
とりあえず、みゅうはぼくの寝室の隣の洋服ダンスのある部屋で、レンは家の中を自由に歩けるのでそのままのライフスタイルで。
初めの頃はレンがすごいうなり声で、毎日みゅうがおなかを空かせて啼くたびにそのみゅうが居てる部屋の前でドア越しに唸ってたね。
それも恐ろしい声で。
みゅうは、いつもきょとんとしてたね。小さなころ本当に甘えん坊で毎日回復していくのが目に見えてほんまに嬉しくて楽しかった。
みゅうが元気になり声を出せるようになると、徐々にレン君の唸り声にも変化が見えてきてドア越しに何やらお喋りも始まった。
みゅうちゃんが居てる部屋は我が家では2番と言ってます。その2番の部屋はベランダを斜向かいにして3番と繋がっています。
その3番から2番の部屋は見えるんですね。
レンとみゅうはいつからかベランダの網戸越しでお互いを見ていました。
ちょうど一ヶ月が経ったかなあ。ぼくはあまりにも毎日を切ない声で啼く二人を不憫に思い、網戸越しにではなく直接会わせました。
今でも思い出すと涙が出るけど、お互いのお尻の穴を臭いながら、体中を舐めて顔をくんくんしたり、二人はすぐに仲良くなりました。
みゅうの話は少し長くなります。壮絶な人生というか猫生?とにかくぼくの人生観や生活がすべて変わりました。
つづく
by たかにゃん