みゅうちゃんの発作が出始めて、たくさんの病院そしてCTスキャンから手術への期待や希望が潰えて、まさに途方に暮れて自身の日常生活までも彷徨いの渦中にありました。
打つ手なしか・・・ほとほと諦めかけていた時でもありました。
奥さんとの出会い
前回のみゅうちゃんのお話で、兵庫県の獣医師から今までとは真逆の方法でもある食事のさせ方を聞き実際にみゅうちゃんには今までの食事療法食を中断させて「Fe line natyural」という食事に切り替えた頃でした。
みゅうちゃんは、その食事に切り替えた当初はまだ発作の名残はありました。やはりダメなのかと、諦めにも近い思いが沸々と心の中に湧き上がっておりました。
みゅうちゃんの事やレンとの生活をしながらも僕は自身の生活にも変化を与えようとする行動に出ました。
42歳の夏。ぼくはもう一度結婚しようと思いお見合いをすることにしたのです。
最初の離婚から約10年ほどがたち、荒んだ生活も極限状態にあり、またこのままでは自分の人生が本当に無様に終わるのかという恐怖感もありました。
かなり厳正な本人確認書類の提出から様々な審査等をクリアしてぼくが生まれて初めてお見合いをして出会ったのが今の奥さんです。
はじめて出会い、そしてお見合いの帰宅の途に就く電車でぼくは仲介会社のコーディネーターさんに、ぼく決めましたとメールでお伝えしました。ちょうど秋の薫りが町中にうっすらと匂う頃でした。
お互いに仕事をもち、忙しい身ではありましたが、ぼくと奥さんは少ない時間でも極力時間を作りデートを重ねていきました。
レン君やみゅうちゃんの話も勿論お見合いの席でもしていたのですが、何しろ重度の病気を抱えてる猫ですので、ぼくは正直驚いてしまわないかなあというのをずっと考えていました。
奥さんは、初めてぼくの家に来てからも今現在もずっとずっと家族の一員である猫たちを大事にしてくれています。分け隔てなくね。ぼくはみゅうちゃん(笑)
奥さんに正式にプロポーズをして奥さんの実家に挨拶をしに行く段取りを決めていたぐらいにぼくはあることに気づきました。
あれ?みゅうちゃん発作出てないわ。
そうなのです。ご飯を切り替えた頃も重なるのですが、奥さんと知り合い自宅に頻繁に奥さんが来るようになり、実はみゅうちゃんまったく発作がでなくなったのです。
不思議やなあ
- 新しいご飯がよほどみゅうにマッチした。
- 奥さんの出現でみゅうの病になんらかの作用が働いた。
- ぼくの精神状態が安定してみゅうも嬉しくて安定した。
- 神様がぼくの願いを叶えてくれた。
今も色んなことを想像したりもするけど、奥さんの存在がすべてを変えたのは事実です。
みゅうちゃんはきちんと食事を摂り、そして排泄もできるようになり、身体もずいぶん大きくなり、また驚くことにみゅうは生れてから2歳と半分をすぎてから初めて発情が顕れたのです。
僕自身も心が安定したのか、それまで毎日のように病院に行きなんらかの不安を医師と会うことで解消していたりしていたのですが、そのようなこともなくなりました。
また、アルコール依存症であったとも思えるぼくの酒量は明らかに減りました。
入籍は初夏で、ぼくと奥さん、そしてレンとみゅうちゃんのにぎやかな楽しい生活が始まりました。
つづく
by たかにゃん