ぶんちゃんとまるちゃんの生活

猫との暮らし

 

なんともしんどい一週間でした。実際には5日間ですけど、えらいしんどい苦しんだお正月明けの週でしたね。
またお正月が待ちどおしいです。
さて、今回はうちの4匹おる残りの「ぶんとまる」の生い立ちと紹介を致します。
ぼくは元々このブログを始めようと思ったのは家族との生活を記録としてずーっと残しておきたいなと考えて始めました。
語りたいこと話したいことは、ぼくのすべて宝物です。

小さい頃のまる

ぶんちゃんです。
「こわいよー」(笑)
まだびくびくしてますね。

ぶんちゃんのお話 by 女の子

その子は毎朝ぼくが新聞を取りに外に出ると真っ黒な大きなオス猫と来ていた。
玄関の横にある駐車スペースに警戒しながらも「にゃ」と短い声で啼いていた。
まだまだコドモで、おそらく当時は生後3ヶ月ぐらいだったのかなと。
ぼくはその女の子と黒い大きな猫に名前をつけた。

黒いのが「だいきち」 茶色と白と黒が混ざった三毛猫みたいな子が「ぶんちゃん」。
レン君と過ごし始めて2年と少し、みゅうちゃんが我が家に来て少し経ったぐらいだった。

だいきちは凶暴で、とてもやないけど触れたりは出来ないし、恐ろしくて傍も通れないほどの威圧感でございました。おそらく年齢は5歳は超えていたのかなという感じでした。
一方、ぶんちゃんは警戒してるのだけれども、いつも目を合わして「にゃ」と短く啼いてはご飯をおねだりしていました。
愛嬌のある仔猫でした。

家で飼う気はなかったですね。みゅうとレンでぼくには十分な家族でしたし、4匹もとてもやないけど責任をもって養育は出来る自信もなかったです。
それに、ぼくに寄り付くにはご飯がたらふく食えるからでしたしね(笑)
ぼくの家の外にへばりつくのなら考えもしたけど、きちんとテリトリーもあるような感じでしたから、だいきちとぶんちゃんがおなかを空かせたときにご飯を与えるだけの仲でした。

ほんまは無責任に外の猫にご飯はあげたらあかんのですけどね。申し訳ないことですけどどうぞお許しください。
それからどれぐらいやろう・・・一年も経たないうちにだいきちとは行動を別にしたのか、ぶんちゃん独りで我が家の玄関に来るようになったのです。
だいきちのことも心配しましたが、オスの猫だったので、テリトリーの外に好きな子を追い掛けたのか、またはもっと良い処に移ったのかなと思うようにしました。

それから数か月経ってからぶんちゃんはお腹が大きくなっていました。膨らんだお腹で近所を歩いているし、朝も夜もご飯を貰いに来るようになりました。
そして、数か月見なくなり、どうしたんかなと考えてるうちに、今度は産後のすっきりしたスタイルのぶんちゃんがまた現れだしたのです。
ぶんちゃん、頭を撫でさせてくれるし、少しぐらいなら躰を触っても嫌がらない程度にはなついていました。

顔も穏やかで、愛らしい女の子で体格も小型でまんまるなスタイルでした。

その頃は、もうみゅうちゃんの病気も判明していた頃ですね。

そんなぶんちゃんが、我が家に付かず離れずの生活が続いていた頃です。ぼくは奥さんと再婚して、それまでの生活も一変して穏やかに暮らしていた初めての秋の頃だったかな、仕事から帰り駐車スペースの裏から庭に出て家庭菜園の野菜たちに水をあげようと足を踏み出した時です。

なんと、足元に白と黒のブチがついた仔猫がいるではありませんか。ガリガリでお腹だけがぽこんと飛び出していて、前脚か肩が悪いのか、おかしな歩き方をしていました。

その仔猫を見た時の最初の印象は今でも覚えています。
「なんちゅう不細工な猫や・・・」 「こりゃあまり長くないな」
第一印象として、あまり長生きはしないやろうというのがその仔猫に感じたことです。
足が悪いのか、変な歩き方やし、やせ細っているし、これはきっと母猫に捨てられたんやろうと思いました。
そして迷った末に、猫の気配もするぼくの自宅にたどり着いたのではないかと思います。

生きるか死ぬかは分からないけど、おなかを空かせているのは間違いないから、ぼくはご飯を与えました。
食欲は旺盛で、なんでも食べる恐ろしいほどの食欲の仔猫でした。寝床はどないするんやろうと思う間もなく、その不細工仔猫はぼくの車のタイヤの隙間からボンネットの中に入りそこを棲家としたのです(笑)

まるの逞しさ

その仔猫は、まると名付けました。最初は確か違う名前やったけど、奥さんと協議して「まる」になったのです。
まるね、最初は死ぬと思っていたんですけど、ものすごい生命力と知恵で生き延びました。
栄養を与えたのはぼくですけど、足の悪さを知恵で補いました。
外敵に襲われたらおそらくその足では瞬殺で終わりでしょう。ですがまるは、その外敵から自らを護るために、ぼくの車のボンネットの中に潜り込み体力をつけていったのです。

感動しましたね。図々しいほど食べるけど、まるにはほんまに驚かされた生命力を見せつけられました。

少しだけ大きくなっったまるちゃん。
足が悪いので、ほんまはこんなところ登れません。
乗せてもらいましたね^^

これぐらいの時期にまるを貰ってくれる人を探してはみたんですが、だめだったんです。

そうしてるうちに、なんとね、ぶんちゃんがまると一緒に行動をするようになったのです。それもつかず離れずの姉妹のように、また親子のように。
定かではありませんが、我が家では、この二人を”親子”という設定にしています。

ブタになったまるとぶんちゃんです。

まるとぶんちゃん以外にも色んな猫が我が家の駐車場には来たのですが、この二匹は何か特別な結びつきがあるのかいつも一緒でした。

まるの貰い手がなくてね、ぼくと奥さんは一度だけまだまるが小さなころに、自宅で飼う決断をして家には入れたのです。
きちんと身体も洗い、病院にも行き、自宅の中の一部屋をまるに与えて、レンとみゅうと共生できるようにしたんです。

でもね、うまくいかなかったんです。
まず、まるが夜啼きに遠吠え、そして部屋の窓から外に向かって、ぶんちゃんと、当時共に遊んでいた仲間たちにずーっと啼いていたのです。

それに触発されるかのように我が家の先住猫たちがうめき声をあげだして、みゅうちゃんに至っては体毛が抜けていく発作も出たのです。
「あかんな。みゅうちゃんを犠牲にはでけん」

一度、家に入れて残酷ですが、ぼくはぼくの決断で「まる」をもう一度外の世界に戻しました。

悩みました。しばらく奥さんとも悩み日々を懺悔しました。ただ、まるちゃんといえば、以前にもまして食欲が旺盛になり、ぶんちゃんと色んなところへ遊びに行ったり裏庭で木登りの練習をしたりと楽しそうにはしていました。

みゅうちゃんを病院に連れて行ってた時の持ち運びのゲージの箱を風が入らないようにテープで密封してぶんとまるの家も奥さんに拵えてもらいました。

長くなったので次回に続きます。

by  たかにゃん