みゅうちゃんの手術

猫との暮らし

世間では新型肺炎の脅威に混沌としていますが、皆様や皆様のご家族様に限っては如何でございましょうか。

ぼくと奥さんは至って元気ではありますが、日々の生活には用心して手洗いとうがいは常にしております。

くれぐれもお大事になさってください。

昨夜は焼き鳥屋に行きました。

無茶苦茶良い地鶏を使ってるので、素晴らしくお気に入りの店です。

請求の金額を見て驚いたから奥さんに、

「もう1万円あげなさいよ」

そう言ってしまうほどに満足な夜のご馳走でした。

それでは、ブログに移ります。

夜啼き、発情、甘えたみゅう

まだ、まるとぶんこが家に入る前の出来事です。

みゅうちゃんね、避妊の手術が出来ない躰だったんで、身体が丈夫になってきてからなんですけど、なんか思い出したように時々、すごい発情期が訪れるようになったんです。

ぼくが独りでこの家で暮らしている時には、なんせ生きてるだけで精いっぱいのみゅうちゃんだったのが、奥さんと結婚してからは、「門脈シャント」の発作が1度もないものですから、身体はそこそこ大きくなり排泄もきちんとあるようになり、そして普通の女の子みたいに発情期が顕れたのです。

夜中が多かったなあ。なんし、まだ夫婦が眠りに入った直後から物凄い声で啼き始める。

可愛い可愛いみゅうちゃんですけど、約2週間ほどは夫婦ともどもくたくたになりました。

ほんでね、みゅうちゃんが単独で啼いてるならまだええのやけど、レン君まで触発されてみゅうちゃんを追い掛けては、オスの行為をしようとするんです。

そのたんびに、みゅうちゃんは、ギャアぁぁーと叫ぶのです(笑)

それを、発情期のうちに何度もするから、夫婦ともども戦々恐々としておりました。

それでも、一時のことやしみゅうちゃんが元気になったからこその、本能の萌芽やと思い「避妊の手術」はまったく考えなかったです。

麻酔をしたら、その麻酔から眼が覚めない可能性が高い。

そう医者に言われてからは、無為にこの子を危険にさらすのはさせない。そう決めたからです。

啼いてもいい、叫んでもいい、ただただ元気で美味しそうに大好きなご飯と新鮮なお水を飲んでくれたらそれだけでぼくと奥さんは良かったんです。

頑張り屋で可愛い可愛いみゅうちゃん。これを綴ってる今も涙が出てきます(笑)

なんだか白いもの

元気に過ごしていたみゅうちゃんですが、ある日みゅうちゃんのお尻のあたりになんだか得体のしれぬ白いものが付着していたのです。

「ん?なんやこれ」と、奥さんと見るとみゅうちゃんのあそこから出ているのです。

 臭いはあるようなないような。でも、粘性でした。

 最初はそんなにも気にはならなかったんやけど、いつもより奇声もすごいし、ぐるぐる徘徊もあるし、思い立ったら吉日で、ぼくは奥さんにお金をもらいみゅうちゃんを小型のゲージ入れて自転車で数年ぶりのホームドクターの許へ連れてきました。

病院でも恐怖の雄たけび(笑)

久しぶりで、病院のスタッフさんも喜んでくれて(ぼくの想像)みゅうちゃん早速診察台へ行き先生に触診されて、念のためにとエコー検査をしました。

「まあこれぐらいなら大丈夫でしょう。発情期なら子宮がちょっとは腫れるし、膿もこれ以上増えると心配だけど、すぐにどうこうなることはないよ」

それを聞いて安心してみゅうちゃんと二人で病院を後にしました。

うきうきるんるんで、奥さんにもそのことを伝えて数日を過ごしたのですが・・・・

それから2週間ぐらいのうちにみゅうは手術をすることになったのです。

みゅうちゃんの陰部からの膿がかなり多くなり、見た目は元気で過ごしていたのですが、ドクターも手術をしたほうが良いという決断になり、夫婦で話もして、みゅうちゃんは子宮の手術をすることになったのです。

正直、恐ろしかった。病気で手術をしなければ危険になると分かっていても、麻酔をすれば目が覚める保証はないというような躰で、麻酔をさせなければならない。

もう少しもう少しだけ長くみゅうとは暮らしたい。何らかの奇跡で門脈シャントの発作が出ずにここまで元気になれたんやから、もうちょっとみゅうと居たい。

みゅうは、何も望んでないのです。すべて人間の思いや決断です。

奥さんと二人で当日はみゅうを病院に連れていき、みゅうを預けてその日の夕刻まで自宅でみゅうを待ちました。

夕刻になると、奥さんとみゅうを迎えに行くと、目が覚めていたことにまずは喜びました。

相当な膿が溜まっていたらしくて、手術の決断は正解だったようです。ついでにドクターに言われたのが、

「みゅうちゃんすごい脂肪だね(笑)」

どうやら身体が丈夫になり食べる量と栄養価の高いものを食べるようになったので、急激に脂肪がついたようなのです。

ぼくと奥さんが懸念していたことはとりあえず大丈夫で、あとはぐったりしたみゅうちゃんが正気に戻るのを待つだけでした。

痛々しいですが、これがみゅうを病院から自宅へ戻した直後なんです。

奥さんの椅子で眠り続けます。エリザベスをつけてしんどいやろうに、滾々と眠りました。

この写真は、エリザベスカラーを嫌々して後ろにしか歩かないみゅうが可哀そうで、奥さんが自分の洋服の中から適当なものを加工してみゅうの服を作ってくれたものです。

何枚作ったんやろうか?これも前掛けみたいやけど手術の傷を舐めさせないためのものです。

どうしても傷口を舐めたがるんで、この一ヶ月ぐらいはほんまに夫婦で試行錯誤でした。

あかんゆうてるのに、服を着せても自分でうまいこと脱いで、そこら歩いてるから、何度もみゅうの服を作りました(奥さんが)


これは手術とは関係ないけど可愛いから見てください(笑)

手術のあとね、ほんま凄い元気になり、体重が一時期は2.2㎏やったのが、4㎏近くまでになったのです。

これは肥り過ぎなので、すこしご飯も調整して現在は3.4㎏ぐらいかな。

無事に手術も終わり、さらにみゅうは逞しくなり、元気にまいにち遊んでおります。

何度も何度もぼくのご先祖様のお墓にお参りにいき、願掛けもして、みゅうのことばかりをお願いして、そして手術まで耐えてくれたみゅうにぼくはいつも毎朝、ありがとう、と言ってます。

「わたしみゅうちゃんてゆうのよ。なんにも知らないからみゅうちゃんに教えてね」

みゅうがいつもこう言ってるように思えていた病弱の頃、ぼくはとにかく自分しかこの子を護れないのだから、自分自身の健康を大事にし始めたのです。

今日は、久しぶりにみゅうキチガイのおじさんの話になりましたね(笑)

堪忍してくんなされ。なんし、みゅうちゃんが大好きだから。

では、また次回にお会いしましょう。

by  たかにゃん