猫は怒ってはいけないの巻

猫との暮らし

よく失敗する躾

今日は建国記念日。本日はお休みで奥さんと朝からサンマルクへ行き、小さなパンばかりを食べて帰ってきました。

日差しも柔らかで、ほんの少し前のお天気とは打って変わったようで、なんとも長閑な朝でした。

さて、今日は猫との暮らしについてどうしても失敗しそうなお話をしてみます。

動物はみな賢い。いやなことはずーっと覚えてます。

「そんなことあらへんわい!犬も猫もあほやからご飯あげたらまたひょいひょいついてきよるがな!」

人間を赦しているだけなんですね。悲しみにあふれて辛いけど、すべてを憎むほどの人間のような恐ろしい感情はないのです。

赦されているだけです。

同じ赤い血を持つ生き物たちに対してきちんとしたお付き合いをしてこそ共に暮らしていけるのではないでしょうか。

失敗した経験

まだレン君が3歳ぐらいの頃ですが、ぼくのベッドの横に大きめの段ボールを置いてそこにいらなくなった毛布なんかを詰め込んで、レン君の寝床にしていたんです。

実際にはレンはぼくの枕もとで毎日寝ていたので、ただの廃棄物でしたけどねその段ボール箱(笑)

みゅうちゃんも、もう我が家には来てたけどその時はまだ別室での暮らしやったから、二階の寝室ではぼくとレン君の二人で眠っていました。

男の独りもんですから、掃除も滅多とせんし、布団もたまにしか干さない、ですからレン君の寝床の廃棄物段ボールの毛布なんかもそのままでありんすでした。

ところが、ある日レンがその段ボールの中で手を淵につけてなんだか身体を伸び上がらせている。

猫を飼ってる人は。ピントくるやろうけど、そう、なんとレンはそこで、おしっこをしていたのです。

こらー!!れーーーーん

おしっこの途中のレンに大きな声で怒鳴りつけて背中や尻を何度か打ったのです。

ごめんねレン君。ごめんねレンくん。すまんかったねレン君。

その廃棄物段ボールの中の毛布を見ると、もうぐっしょりで、初めてそこでおしっこをしたわけではないことは一目瞭然でした。

段ボールをのけると、けっこうな重さで、なんとレンのおしっこのシミは床にまでついていて湿っていたのです。

ぼくはその時は、まだあまり猫を飼ううえでの知識や経験も乏しく、してはいけないことを繰り返ししてしまったのです。

レンを悉く怒って、怯えさせたり、追いかけて叩いたりと、とにかくレンは恐怖でしかなかったでしょう。

そしてそれからレンは、ベッドでおしっこはするし、ソファでもするようになったし、洗面台でもするし、どこでもおしっこをしてしまうようになったのです。

名前を呼んでも遠くからこっちを見てるだけで近寄らない。

そのたびに、片づけをしてくたくたになり、もうどうすれば良いのか分からずに、いつもお世話になっている獣医師に相談に行ったのです。

「あーそれはねえ、おしっこをどこでしたらええか分らんようになってパニックになってるかもねえ」

 
 
 

  1. レンは、もう何度かはわかりませんが、その廃棄物段ボールでいつもおしっこはしていて、それ自体は当たり前のことで悪いことをしているという認識はなかった。

  2. おしっこをしている最中に怒られたので、どこでおしっこをしてええのかの判断が出来なくなっている可能性。

  3. 僕の事は大好きだけど緊張状態がずーっと続いている状態で常に怯えてしまっている可能性がある。

    なんということでしょう!!ぼくは大好きなレンにたいへんな思いをさせてしまっていたんです。

そこでぼくが、学んだことを幾つか挙げてみます。これは獣医師や猫を飼育する人や動物に詳しい方に聞いたことです。

  • 叱るときは声を大きくしてはいけない
  • 叱るべき対象があればその都度、目の前でゆっくりと心をこめて話す。
  • 感情のまま叩いたり打ったりはダメ
  • 猫は馬鹿ではないので、繰り返し教えればきちんと理解するので、根気よく教える

まだまだたくさんあるんやろうけど、ぼくがレン君に感情のまま怒った時の周囲から教えられたことです。

 

そんなに難しいことはないんですけど、勢い感情に任せるとペットである犬や猫との関係に想像以上に修復する時間が掛かります。

教えることを明確にする


うちの4匹の中では、まるとレンがやはりやんちゃで、うちの奥さんを困らせていることが多いですね。

今はあまりしないんやけど、まるはよく夜中とかにキッチンに上って物色していることがありました。

そんな時は、あまり強くは怒らずに、まるをその”現場”に抱き連れていき、そこを見せながらゆっくりと低い声で淡々と教えるんです。

「まる!あかんよ。ここにのぼったら。ここはまるのご飯はないんやよ」

実際に何か物色している時なら、まるを捕まえて同じようにして少し強く叱ればええんやけど、もう事後のことですからこのようなときはあまり強く叱ってしまえば逆効果どころか、まるには理解も出来ないんですね。

何度も、何度も教えることで、まるはそのキッチンに上ることには躊躇いが生まれます。

今ではキッチンの下をうろちょろしているだけですね。

必ず話しかける

これはよくないなあとか、こんなこと続けられると大変だなあ。

我が家では、レン君がお風呂場の排水口のところで、うんこをするがあります。

対処は、浴室のドアを開けておかないです(笑)

閉めてそのような事象がなくなるなら人間がそうすれば事は済みます。

でも、必ずレンを抱きかかえて、そこは君のおトイレではないよ、ここでうんこはあかんよとは教えます。

まるは、よく壁をガリガリと爪とぎをする。

その現場を発見したときは、

「まる!だーめ!」とそこを見せながら教えます。でも、壁はもうぼろぼろです(笑)

これは仕方がないのでそこまで追及はしない。だってまるは、やもん。そう、猫を飼育して家族として暮らしてるんやからこれぐらいは許容範囲です。

うちの奥さんも、まるとぶんちゃんが我が家で暮らすようになりどこでも自由に出入りできるようになった時は、よくまるを叱って、まるがお漏らしをしていたこともありますが、今ではそのようなこともありません。

明確にきちんと話しかけることで、ほぼ理解できます。こちらが(人間)許容できるぐらいの事は無理に押し付けなくてもええのやないかなと思います。

人間が感情のまま叱ると、ほんとろくな事にはならんし、その後の関係の修復や回復にえらい時間も掛かります。

4匹いるとほんまに性格もそれぞれで、その子にあった対処がいるけど共に生活を続けていくうちに互いの存在にも理解を深めていき今は叱ることは殆どないですね。

  • 怒鳴らない

  • 怒らない

  • 叩かない

ずーーっと猫や犬を飼育している人でもけっこうこれが出来てなくて、ペットに余計なストレスを感じさせていることはあると獣医師にも聞きます。

話しかけて、明確に、これは良いとこれだダメだの区別を教えてあげれればお互いにとってそれが尊重になるんではないかなと思います。

では、今日はこんなとこで。

本日はぼくとレン君の失敗のお話でした。

by  たかにゃん