セピア色に見える田園風景

日記

自分の日記なんでね、感じた事や思ったことを自由に綴ります。

公開しているので、一応は見ている人がいる前提でしますね。←意識しすぎ(笑)

この前の土曜日に歯医者の予約を入れていたんで、奥さんと朝食を食べた後ちょっとのんびりしてから、サイクルジャージに着替えて準備をして、

「ほないってくるで」と、お出かけ前のキスをしてペダルにシューズをはめ込みクランプを回します。

ぼくが早朝の出勤以外は必ずお見送りをしてくれる奥さんまです。

「もうここでええよ」と、いつも言うのですが、毎日玄関でサンダルに足を入れてぼくを見送ります。

いつまでも仲良くありたいものだ。ほんとにそう思うわ。

歯医者まで、15分かからんぐらい。いつも通り、

「きれいな歯磨きしてくれてますねー」と世辞を言われて、

「〇〇さんはあごの力が強すぎてやはり下の歯茎がかなりもりあがってきてますね」と。

 だからね、もう一年以上前からぼくはマウスピースをしてるのです。それでも歯茎に負担がかかってるようです。歯が割れちゃうらいいです。気をつけなくちゃと思うのですが、「たかにゃん、入れ歯(マウスピースのこと)わすれてるで!」と
しょっちゅう怒られてます。

どうも忘れるんすよねー

ぼくの自転車。フレームは知人に譲ってもらってあとはすべて組み上げです。カスタムですね。

歯医者さんを出て、ぼくは山の方に向かいました。帰りは山の麓の旧街道を目指しました。

ぎらつく太陽の日差しを浴びぼくは初夏の香る風を顔に浴びながらペダルを踏みこみます。

「暑いね」

すぐに汗が滴ります。旧街道沿いの民家や田畑を眺めながら自転車のタイヤの転がりを楽しみ走ります。

はあはあ言いながら走ることもいいのですが、こんなのんびり感がぼくは好きで自転車乗りになりました。

山沿いを進みしばらくすると、左手の斜になった広大な土地がぼくの知ってる風景とは様変わりしていました。

「あらら・・・」

以前に通勤はずっと自転車で毎日のようにそこを自転車で走ってた。

早朝の澄んだ空気の中に田圃や畑が一面に広がり、ぼくは夏の日も冬の日も雨の日も霧の出る朝もその田園を左に眺めながらペダルを踏んでいた。

いつも季節を感じて清々しい朝をその風景に感じて心が洗われていた。

夕刻には紅く染まる夕日に照らされたり、しんと凍える冷気の家路を急いだこともある。

大きなショベルカーやダンプや建機が広大な田園を緑のまったくない土の色の中に鎮座していた。

自転車を停めてしばらくその田圃や畑があった土地を見つめた。

くっきりとはならないが霞むように脳裏にはその無くなった風景が浮き出てきた。

羽虫の煩わしさや夏の青臭い緑の匂い、秋には草を焼く匂い陽が昇る前の薄青いアスファルトの道路、ほんの数年前にはあった「そこ」が消えてしまっていた。

日々を大切に生きよう。ひと時ひと時を一期一会に。

世の中の為に人の為に何かできることをこれからも考え続ける。ぼくは。

by たかにゃん